Kanon(2) - the fox and the grapes
ため、スキップ機能を使わずにプレイしました。次回からはスキップ機能をフル活用して進めていくので、もっと進みが早くなる気がします(`・ω・´)

この頃の真琴はドジっ子可愛い(・∀・)
実はこの作品の中でも一番切ないのではと個人的に思っているのがこの真琴ルート。初めは祐一と事あるごとに衝突していた彼女が、ものみの丘での出来事を通じて仲良くなっていったと思った矢先にアレですからね……始めは箸で、次第に人間らしい振る舞いが取れなくなっていく様は、『アルジャーノンに花束を』を思い起こしてしまいます( ノД`)
天野とのやり取りや水瀬家の二人に真琴の正体を打ち明けてからの展開も泣き所ですね。「束の間の奇跡」を充実させるために奔走する祐一やそれを見守り、手伝う水瀬家の二人、そして天野。中でもやっぱり凄いと思うのはやっぱり秋子さん。折角保育所の仕事を紹介したのに(仕方ないとは言え)サボってばかりだった真琴を叱らないばかりか、正体を知った後は率先して彼女の世話をしたり、祐一の無茶な願いも聞いてくれたり。基本的に賑やかなのが好きな秋子さんの事だからきっとどれも善意なのでしょうけれども、やっぱり名雪の母親としての胆力がすごいよなぁと思います(プリクラシーンで、ちゃっかり真ん中にいるのもご愛嬌ですね!)
そして、最後のものみの丘のシーン。その時の真琴の泣きじゃくるCGってよく考えると不思議ですよね。だって、あの時の彼女はほとんど人間的な意識もない状態のはずなのに、それでもあのヴェールが飛び去ったのを見て泣いた。二人だけの「けっこんしき」で風に舞って運ばれていったヴェールは、人間的な行為との最後の別れを意味していたのかなぁと思います。
天野との関係はエピローグ後も平行線(若干進展はあるようですが)で、祐一と彼女が付き合う展開に発展するのかはわからないままなのですが、私的には付き合う展開も、「同じ痛み」を分かち合う者同士として付かず離れずの関係を続ける展開も、どっちもアリな気がします。基本的に真琴達は「奇跡的な存在」なわけで。
ただ、EDで描かれた真琴(あれが復活した彼女なのか、違うのかは人によって解釈が異なりますが、私は前者を推したい……)もいるので、また元気になって水瀬家の一員としていてくれたら嬉しいなと思います。